小さなお子さんを持つ親御さんの悩みとして、子ども同士のトラブルがありますよね?
私自身2児の親ですし、教職員として働く中で大小たくさんのケンカなどのトラブルを見てきました。
私は教師という立場上相手関係なく指導しますが、多くの人にとって他人の子にはなかなか言いづらいですよね。
しかし、少なくとも自分の子には「悪いことをしてはいけない」ことをしっかり伝えたいですよね。
例えば目の前の子どもが誰かを叩いたり蹴ったりしてしまった時、
「自分がされたらどう思う?」
をよく使って伝えようとしていませんか?
この記事では、子どもが悪いことそしてしまった時にどのように伝えるのが効果的なのかについて、私自身の教師として、そして親としての経験をもとにお話しします。
「自分がされたらどう思う?」は効果的なのか?
「自分がされたらどう思う」と問いかけるねらいは何でしょうか?
それは、自分の行動によって相手が傷つけられてしまったということを、気づいて欲しいんですよね。
自分がされたらイヤだから…もうやめよう
こういう風に気づいて欲しいんですよね。
でもまだ幼い子どもにとって、「他者が感じることを自分に投射する」ということは、実はものすごく高度なことになります。
大人からするとごく当たり前ですし、なぜわからないの?と感じてしまいますが、それはたくさんの経験があるからです。
そこまでの経験がないということに加え、脳の発達段階として10歳〜13歳以上にならないと理解しがたい感情、と言われています。
そのため、小さいお子さんや小学校の低学年・中学年では効果の薄い話し方になってしまいます。
それでも時々「やめてほしい」「嫌」なんて答える子もいますが、まれに脳が高度に発達している例を除いて、概ね過去の経験からの学習によるものです。
つまり、そう言うことが「正解」だと知っているからそう答えているにすぎないのですね。
悪いことをしたんだと感じ、反省して心から出た言葉では決してないということです。
何と言って伝えるのが効果的なのか?
「自分がされたらどう思う?」という言い方で効果が薄いならば、どういう言い方・伝え方が効果的なのでしょうか?
それは、「あなたにとって大切な◯◯がされたらどう思う?」と問いかけることです。
「友達にとっても嫌な言葉を投げつけてしまったけど、あなたのお母さんが他の子から同じ言葉を言われたらどう思う?」
「友達を叩いてしまったけど、大事な妹が叩かれたとしたらどう思う?」
こう言った感じですね。
自分に投射することは非常に難しいですが、自分の親しいなおかつ大切な存在に対しては非常に捉えやすく、またその時に感じる気持ちは13歳以上にかける「自分がされたらどう思う?」と同様の効果が見込めます。
その気持ちを感じて初めて子どもたちは自分がやってしまったことに気づき、行動を是正する一歩を踏み出します。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
よかったら参考にしてみてください。
今よりも一歩でも前に進むために、共にがんばりましょう。
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