子どもがうまく動いてくれるようになる具体的な方法

子どもがうまく動いてくれるようになる具体的な方法教育

 

あぷもに
あぷもに

はやく片付けて〜

きずあぷ
きずあぷ

ブーン・・・

(無視して遊んでいる)

あぷもに
あぷもに

片付けて、って言ってるの聞こえないの?

きずあぷ
きずあぷ

片付けたくな〜い

あぷもに
あぷもに

いい加減にしなさい!もうごはん抜きになるよ!

 こんな風に、言うことを聞いてくれなくて怒ってしまうこと、ありませんか?

 そんな時に、怒らなくても言うことを聞いてくれる具体的な方法を、2児の父であり、現職小学校教諭であるあぷもにが紹介します。

 まず怒らないこと

 やはりやってしまいがちな「怒ること」

 感情に任せて怒鳴ったりしてしまうと、子どもはとっても嫌な気分になります。

あぷもに
あぷもに

自分の場合で考えてみてもどうでしょうか?

 

 「まだあの書類できてないのか!」とか怒鳴られたり、「いつになったら準備できるのかなあ」「昨日言ったはずだけど」などと嫌味を言われたりすると、すごく嫌な気分になりますよね?

 そしてやる気は俄然無くなりますよね(笑)

きずあぷ
きずあぷ

子どもも同じだよね

 それでもついやってしまうのは、それで子どもが言うことをきいてしまうからです。

 大人→子どもの関係、親→子の関係、先生→生徒の関係・・・つまり、パワーバランス(力の関係)がハッキリしているからなんですね。

 立場も力も弱い子どもからしたら、言うことを聞かざるを得ないんです。

 言うことを聞くならいいじゃないか、と思いがちですが、いいのは初めのうちだけで、パワーバランスが変化していくとだんだん言うことを聞かなくなっていきます。

 そうなるとより強い力(言い方)でさせるしか方法は無くなり、どんどんエスカレートしていく。

 最終的には暴発するなり、一切言うことなどきかなくなる、という悪循環ですね。

悪循環の例

立場・力が強いため、上からいう

→初めは言うことをきく

  →パワーバランス(立場・力の関係)が変化する

   →言うことをきかなくなる

    →より強い力でおさえ込もうとする

     →おさえ込めなくなると何も言うことをきかなくなる

あぷもに
あぷもに

そうなりたいでしょうか?

親として、子どもには素直に育って欲しいですよね?

 素直に言うことを聞いて、やってくれるとどれだけ嬉しいでしょう。

あぷもに
あぷもに

そして、教師として、子どもたちにはきちんと指示に従って欲しいですよね?

 指導する上で叱る必要がなくなるし、効率的に物事が進んでいきます。

 それでは、具体的な方法を見ていきましょう。

 

 スモールステップを作ること

あぷもに
あぷもに

大事なことはスモールステップを作ることです。

 大人にとっては当たり前でも、子どもにとってはそこに至るまでにたくさんのステップがあります。

 子どもにとってそれはとても大変な階段でも壁でさえもあったりします。

 「片付けなさい」では、見通しが立たない子も多くいます。(年齢が低い場合は特に)

きずあぷ
きずあぷ

「片付けなさい」って、何をどうすれば片付けるってこと??

 最終のゴールのみを示す(この場合は片付けること)と、具体的に何をすればいいのか、何からすればいいのかわからなくなってしまうんですね。

 そのため、スモールステップ(小さな段階)を作っていきます。

 例えば、「まずはぬいぐるみから片付けよう」とか、「ブロックを箱に入れようね」などですね。

きずあぷ
きずあぷ

それだったらできるよ!

 具体的にしていくということです。

 見通しを持つことができれば、子ども達もすんなりと動けるようになります。

 もう一歩進めば…

あぷもに
あぷもに

少し慣れてくれば、最初に何からすればいいかを一緒に考えてあげたり、問いかけてみてもいいですね。

 ひとりで悩むより、対話をしながら、次はこれして、その次はあれして…と声に出して確認することで、片付け手順がより具体的に鮮明になります。

 大人にとってはやってほしいこと、子どもにとってはやるべきことを共有するということですね。

 そうすれば、自分1人でもできるように力がついていく、ということです。

 「片付けなさい」(最終のゴール)の連呼だけでは、なかなか身につかないことも多いのですね。

 片付けに限らず、やって欲しいことがある場合、スモールステップを作り、一緒に考えてあげることから始めてみましょう。

スモールステップの方法
  • 最終のゴールのみでは伝わらない
  • 小さな段階を作る
  • 具体的に示す
  • 子どもが見通しを持てるようにする
  • 対話をして、手順を共有する

 楽しくさせること

 子どもがやりたがらない理由は「面倒」「他の楽しいことがしたい」などなど…

あぷもに
あぷもに

つまり、してほしいその行動が、子どもにとって「やりたい理由がない状態なんですね。

 ということは、やりたい理由を作ってあげることが一番の近道になります。

 

あぷもに
あぷもに

「楽しいことだ!」と感じさせることができれば、「やりたい!」となり、「やりたい理由がある状態になるんですね。

 むしろ前向きにどんどんやってくれるようになります。

 「片付け」の例で言えば、よくあるのは「お片づけ競争」なんていいですね。

 我が家のように子どもにきょうだいがいるなら、なお使いやすい手法です。 

きずあぷ
きずあぷ

お片づけ競争ばっかり、もうあきたよ…

あぷもに
あぷもに

 そんなときは、他にも「片付けキレイさ勝負」や、「お片づけタイムアタック」なども使えます。

 ちょっと番外ですが、「ダンシングお片づけ」や、「サイレントお片づけ」なんかも変化球として効果ありです。

 踊りながらお片づけをしたり、できるだけ音を立てずにお片づけすることに挑戦するんです。

 たまにびっくりするくらい時間がかかることもありますが、そこは笑って見守りましょう

 まちがっても、「片付けないとおもちゃ全部捨てるからねー!」なんて脅してはいけません(笑)

 注意点

あぷもに
あぷもに

1点、気をつけたいのは報酬をぶらさげないことです。

 「がんばったらごほうびあげる」は一時的には大変効果がありますが、それはやはり一時的。

 長い目で見たときには、その報酬(ごほうび)をどんどん大きくしていかないと動かなくなります。

きずあぷ
きずあぷ

ごほうびないなら、やんないよ〜

 さらには、そもそも得することがないなら動かない子、になってしまいます。

 自分の損得だけで行動する子になんて、なってほしくないですよね?

楽しくさせる手順
  • 子どもにとってやりたい理由がない
  • 「楽しいこと」は十分にやりたい理由になる
  • 時間がかかっても楽しんでいれば、あたたかく見守る
  • 報酬をぶら下げるのはダメ

 ときには一緒にやってあげる

 そうは言ってもうまくいかない!動いてくれない!という声もありそうです。

きずあぷ
きずあぷ

やりたくな〜い…

 1人で動くことへの不安不満があるのかもしれませんね。

 ですから、その不安や不満を取り除く最良の手段は、共に行動することです。

あぷもに
あぷもに

一緒にやってあげることですね

 子どもが一人で動けるようになるのは、そんなに簡単なことではありません。

 優しく声をかけて、一緒にやって、そして、できた達成感楽しさを実感させてあげれればいいですね。

① 全く動けなかった子

② 不安や不満を抱えながらも一緒に動ける子

③ 安心して一緒に動ける子

④ 達成感や楽しさを知る

⑤ 一人でも動ける子 

 というステップを踏んでいきます。

 一朝一夕に考えず、長い目で見て、うまく動ける子になっていってほしいですね。

 まとめ

子どもがうまく動いてくれるようになる具体的な方法

<条件>

・怒らないこと

・怒る→だんだんきかなくなる→より強く怒る の悪循環に陥らないこと

<方法>

1.スモールステップを作る

 ①最終ゴールだけではダメ

 ②小さな段階を作る

 ③具体的にし、子どもが見通しを持てるようにする

 ④対話をする中で、手順を共有するのも良い

2.楽しくさせる

 ①やりたい理由を作る

 ②楽しみだしたら、時間がかかっても見守る

 ③報酬をぶら下げるのはダメ

3.ときには一緒にやってあげる

 ①一人でやることの不安や不満を解消してあげる

 ②一緒に行動し、安心感を持たせる

 ③達成感楽しさを知ることで、一人でも動けるようになる

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

 1つでも参考になれば嬉しいです。

 今よりも1歩でも前に進むために、ともにがんばりましょう!

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