子どもが主体的に学ぶようになるコツは◯◯感だった!?

子どもが欲しいという教育

新しい学習指導要領に改定され、学力の三要素が示されて久しく、それでもなお、ここに悩み日々授業改善に取り組んでおられる先生は多いことでしょう。

学力の3つの要素

主体的・対話的で深い学びを形作る学力の3要素「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力」そして「主体的に学習に取り組む態度」

そうです。「主体的な学び」です。

きずあぷ
きずあぷ

子ども達が主体的に学ぶにはどうすればいいの?

あぷもに
あぷもに

その1つの答えがここにあります。それは、子どもが必要感を感じることです。

子どもが主体的に学ぶようになるコツは必要感

子どもが主体的に学ぶコツ。それは必要感です。

必要感ってなに?なんとなくイメージはわかるけど…と思われたかもしれません。

詳しく解説していきますね

そもそも必要感ってなに?

必要感

義務感が伴うものではなく,行動や経験,活動を通して,「自分にとって意味がある」「したほうがいい」といった

自分自身の内側から発生してくる思い

つまり、やらされるものではなく、自分からやりたい、と思える感情なんです

みなさんもありますよね?

マンガが読みたい、Youtubeを見たい、子どもに愛情を注ぎたい!?などなど

仕事はしたくない、という不必要感ではありませんよ。

ネガティブなものではなく、ポジティブな内側からの感情です。

過剰に表現すれば、願いや強い思い、といったものです。

子どもが必要感を感じているときは?

では、子ども達はどんなときに必要感を感じているといえるのでしょうか?

子どもにとっての必要感をイメージするとき、キーワードは

  • やってみたい!
  • おもしろそう!
  • なんで?不思議!

こんな言葉や表現が子ども達から出ていれば、それはまさに必要感を感じているといえるでしょう。

しかし、なかなか言葉として出てこない子も多くいますよね。

わかりやすいのはやはり子ども達の表情であったり行動であったりです。

目が輝いている、笑顔になっている、前のめりになっている、思わず腰が浮いている…などなど。

逆に、目が死んだ魚のようになっている、伏し目がち、背にもたれて座っている、隣や後ろと無駄なおしゃべりをしている…など、は必要感を感じていないのは一目瞭然、やる気すらまるでない状態に近いですね。

つぶさに表情・行動を見取り、気をつけたいものです。

実際、子ども達は必要感を感じているのか?

普段の授業で子ども達はどれほど必要感を感じているでしょうか?

あぷもに
あぷもに

少し振り返ってみましょう。

例えば体育や音楽、図工などの教科はより活動的より実践的になり、非常にやる気が見えますね。

早くやりたい、という期待感が体からにじみ出ています。これは1つの必要感と言えそうです。

一方その逆でまさに「体育ギライ」な子にとってはため息の出るような時間であり、そのような表情をしているでしょう。

そのような子がいる場合は授業を見直す必要がありますね。

 

あぷもに
あぷもに

一方、国語や算数など、教室で机に向かって学習することが中心の教科はどうでしょうか?

座っている分動きが少なく、必要感を感じているのかどうかはなかなか見分けにくいものです。

必要感を感じて学習に取り組んでいる子と、必要感はそれほど感じていないけれど真面目に前を向いている子の区別はつきにくいですね。

しかし、体育や図工などでとっても積極的な姿もご存知のはず。

その熱量を国語や算数でも感じたいですね。

本当に必要感があれば子どもは主体的になる?

必要感とは自身の内側から発する強い思いです。言いかえるなら欲求です。

意欲的に学んだこと、強い興味をもって取り組んだことはしっかりと身についた経験があるでしょう。

「好きこそ物の上手なれ」「楽しいときは時間を忘れる」などいいますが、やはり自分自身から「やりたい!」と思えれば、当然自ら行動を起こしますし、主体的にもなるでしょう。

 

しかし、気をつけなければならないのは「後ろ向きな必要感」です。

あぷもに
あぷもに

後ろ向きな必要感!?

代表的な例で言えば、まさに「宿題」がそれに当てはまることが多いでしょう。

決められた量を毎日出され、やらなければ周囲の大人に怒られるから取り組む宿題は、やる気の起きない・仕方ない・イヤイヤの後ろ向きな必要感です。

ここには主体性のかけらもないですね。

あぷもに
あぷもに

ノートいっぱいにただ書かされるだけの漢字の宿題なんてまさにそうですね

宿題の是非についてはまた別の議論ですが、その他後ろ向きな必要感を子ども達が感じているような場面は要注意です。

 

主体的に活動させるためには、その動機づけが必要です

その動機づけとは一言で言って「(前向きな)必要感」なんですね。

必要感を持たせるには?

では、具体的に必要感を持たせるにはどうしたらいいのでしょうか?

それは上で示したキーワード「やってみたい!」「おもしろそう!」「なんで?不思議!」が子ども達から自然と出てくるよう、授業に「仕掛け」を施すことです。

ひとつ、体験してみましょう。

何匹いますか?

キツネザル

たくさんのペンギン

実際に4年生 算数 およその数 の学習の導入に使った資料です。

①②では数えられるのですが、③では数えるのが難しくなります。

みなさんはどう思いましたか?子どもは素直な反応をするでしょう。

「うわ〜!」「多すぎる!」「わからない」「数えられない…」「めんどくさい」

この反応こそが必要感につながります。

なぜそんな反応をしたのか、なぜ面倒くさいのか。子どもに問い返してみましょう。

そこに「およその数」で表すことの必要感があるのです。

 

これは1つの例ですが、効果的な方法として

子どもが必要感を感じるための手法
  • 隠す
  • 違和感を与える
  • わざと間違える
  • 情報過多にする
  • 情報不足にする

他にもまだまだたくさんありますが、どの方法も効果抜群です。「およその数」の例は「情報過多にする」や「隠す」を使っています。

子ども達が興味を持つと、何かを言いたくなります。そして、その瞬間こそが主体的になる1つ目のきっかけです。

主体的になると学び方が変わります

子どもが必要感を持つかどうか、この視点で主体的な授業を構成してみてください。

まとめ

子どもが主体的に学ぶようになるコツは「必要感」ということをお話ししました。

ややもすれば日々の授業は平易に流れがちです。

毎日の授業がそれでは非常にもったいない。

学習意欲を高めれば、学力も相対的に高まります。

授業改善に取り組み、共にがんばりましょう!

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