【必須スキル】教師が子どもをほめる効果とは?

教師が子どもをほめる効果教育

 こんにちは。あぷもにです。

 みなさんは子どもたちをほめていますか?

 私自身振り返ってみて、過去には意外と出来ていないことに気づきました。

あぷもに
あぷもに

今日はあの子はほめれたけど…あの子はほめれてないな。

きずあぷ
きずあぷ

今日は叱っただけで終わってしまったな…

 「ほめること」はとても重要なことです。

 「ほめること」は自己肯定感につながります。

 「ほめること」でどうなるのでしょうか?また「ほめないこと」でどうなるのでしょうか?

 私自身の体験も交え、考えてみましょう。

 子どもはほめられることでやる気が出る

 子どもたちは毎日いろんなことをします。

 自分の好きなこと、得意なこと、興味がわいたこと、楽しいと感じたこと…

 

 子ども達にとって、好きなことや得意なことをやっているときにほめられたら?

 興味本位でやってみて、うまくいったのかな?というときに賞賛されたら?

 楽しいと感じた時に、一緒に楽しんでくれたら?

 そんな時にほめてもらえると、とってもうれしいですよね。

 

 でも、いつもいつもそんな場面ばかりじゃありません。

 先生たちがお悩みであるケースを事例を交えて少し紹介してみたいと思います。

 

 ほめることで少しずつ変化する

 子どもたちの行動は様々で、ついつい見逃しがちなこともあります。

 でもその瞬間瞬間をとらえて、的確にほめることができれば、その効果は何倍にもなります。

 いつも友達につっかかってケンカになってしまう子がいました。

 暴力を振るってしまうので、毎度叱られるばかり。

 ある時こんな話をしました。

 「相手に怒ってイライラして、つい手を出してしまう気持ちはわかるよ。」

 「次は少しでいい。手が出ることをガマンしてみようか。」

 そうして次のトラブルの時、共感し、暴力を叱りながらも、「少しガマンできた?」とたずねます。

 本人が「少しガマンした」と言ったので、それをほめました。

 本当にガマンできたたどうかはおいといて、ね。

 そして次の方法を一緒に考えました。

 「もしケンカしても、自分からは決して手を出さない」と言ったので、「じゃあ、応援するね、がんばって」と伝えました。

 何度かのトラブルの際に、その宣言を守れた時と守れない時もありました。

 でも、守れた時は必ずしっかりとほめました。

 変化は少しずつ、しかし着実にありました。

 トラブルそのものがどんどん減り、その子自身は手を出しそうになると相手と離れる、という術(すべ)を身につけました。

 子どもは一人ひとり違い、個別の存在で全く同質のものではありません。

 しかし、過去何度も似たようなケンカやトラブルの多い子たちを見てきて、叱るばかりでは何も変わりませんでした

 ケンカやトラブルの絶えない子を部分でほめる。

 このことで変化を促すことができるのだと、気づきました。

 ほめると相乗効果がある

 ほめることが自分の身体にしみついてくると、自然とほめることが見えてくるようになります。

 ほんの些細なことでも、ほめられるようになります。

 しかし、ただとりあえずほめるだけでは効果を発揮しないことも多くあります。

 クラスに絵を描くことが苦手な子がいました。

 その子は図工が嫌で、絵を描くのもためらわれ、なかなか進みません。

 その子にこんなことを言ってみました。

 「ここがていねいでいいね!」

 「とってもうまく表現できているよ」

 しかし、自分の絵に自信のないその子はほめられても納得していないのか、それでも筆が進みません。

 どうしたものかと思案しながら、周囲の子達を見渡し、たくさんほめていきました。

 そして、いいところをまねするように伝えたり、いいところをお互いに見つけるように言いました。

 そうすると、絵の苦手な子の作品に少しだけ変化がありました。

 となりの子のいいところを少し取り入れたのでしょう。

 色使いがともてよくなりました。

 すかさずそこをほめます。

 「色使いがいいね!友達のいいところを見る目があるんだね!」

 周りの子達もその子の作品を見に来て、ほめ始めました。

 絵の苦手な子はだんだんと描き進められるようになり、互いに刺激し合いながら作品を完成させることができました。

 自分の絵の技術には自信がなくて、そこをほめられても響かなかったのでしょう。

 しかし、周囲の子達のいいところを見つけ、周囲の子達からいいところを見つけられることで、少しずつよろこびを得て、自信をつけることができたようです。

 絵が苦手な子も、クラスの他の子達も、うれしそうに絵を描き進めることができました。

 ほめること・ほめ合えることで、よい相乗効果を得ることができた事例です。

 子どもをほめることと、自己肯定感

 教師が子どもをほめないとどうなる?

 教師が子どもをほめないと、どうなるでしょう?

 もちろん子どもは一人ひとりちがうので、必ずしも同じ結果になるとは限りません。

 けれど自己肯定感の高まりはあまり多くは見られなくなります。

 いつも叱られてしまう子は、どうしてまた叱られてしまうことをしてしまうのか?

 やはりほめられないと、自分を否定されてしまうように感じます。

 認めてもらえていないように感じます。

 大人でも、周囲に認めてもらえない、あるいは周囲から邪険にされる・嫌悪されるといったことを感じると、あるいは自暴自棄な気持ちになるのも想像できるのではないでしょうか?

 「ほめること」そのものが相手に効果があるかというよりは、相手が「受容されている」と感じることが重要なのでしょう。

 受容されることで、自分のことを見てくれている・考えてくれている、と子どもは感じます。

 逆に叱られてばかりだと、先生はきっと自分のことは嫌いなのだろう、みんなに嫌われている自分はもうどうでもいい、などと考えてしまいます。

 そうなってしまっては、取り返すのは本当に大変です。

 教師が子どもの自己肯定感を高めると

 教師が子どもの自己肯定感を高めることができれば、子ども自身にとっても教師にとってもいい効果が期待できます。

 子どもたちは、何事にも積極的になるでしょう。

 また、カンタンにあきらめることもしなくなります

 相手のいいところを見つけ出し、より自己肯定感を高め合います。

 教師の立場から見ると明らかにトラブルが減ります。

 そして自然と笑顔が増えてきます。

 よりほめやすい環境になり、好循環していくことになるでしょう。

  

 まとめ

ほめることのまとめ
  1. 子どもたちはほめられるとやる気が出てきます
  2. 少しずつでも変化していきます
  3. 自己肯定感が高まり、何事にも積極的になります
  4. さらに互いを認め合い、良い相乗効果をうみます
  5. 教師自身が笑顔になります
  6. さらにほめやすくなり、好循環になっていきます

 何かの参考になればうれしいです。

 今よりも1歩前に進むために、ともにがんばりましょう!

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