こんにちは、あぷもにです。
教職の勤続も15年以上となり、それでも失敗を繰り返すたびに仕事の上で大切なことがいくつか身にしみてわかってきます。
こういったことが起こってしまった時、ふと自分を振り返りながら3つの心構えに立ち戻ります。
そうするとあらためて、心穏やかに仕事に取り組めます。
本当に大切にしたい3つの心構え、若手教員の方もぜひご覧になってください。
- 教師の仕事をしていく上で、大切な心構え
- 心構えをもっておく理由
- そのためのオススメの書籍
教師の仕事は心構えで変わる
教師の仕事に失敗はつきものです。
でもその後が大事!リカバリーするにも心構えひとつあるかないかで変わります。
教師の仕事をしていく上で、大切にしたい心構えを3つあげたいと思います。
心構え①:教師は学び続けることで自らを高められる
教師という職業に憧れた当初は、こんな思いを抱いていたのではありませんか?
- 児童・生徒との出会いに期待
- 学校行事にワクワクし、授業をすることに緊張
- そして、現実で突き落とされる(?笑)
こんな感じかな?最後のは余計かもですが笑
ま、これは私自身の例なんですけどね。
憧れを持って始めて…でもどこかで現実の厳しさに打ちひしがれる…
でも、ここで諦めちゃダメです!
いい意味での期待や緊張は持ち続け、自らを高めていきたいもの。
けれども日々の忙しさに、ついつい忘れがちになってしまう、
学び続ける大切さと難しさ
実際に周囲を見渡すと、おそらく学び・研究を継続できていない教師が多数いるのも事実ではないでしょうか。
もちろん各学校での研究はあるでしょう。
それをしていない・できていないと言っているのではなく、その学校独自の研究と並行して、あるいはプラスアルファしての学び・研究という意味です。
プラスアルファはなかなか難しいですよね。
ベテランの方の場合は、その経験の豊富さで学びを止めてしまうのかと。
また、若手にとっては、日々が忙しすぎて手が回らない、というところでしょうか。
私見にはなりますが、現場の半数近くの教職員が日々の学び・研究をそれほど重要視していないように感じるのです。
毎日が忙しすぎて、それ以上のことなんてとてもじゃないけどできない…これが本音
しかし、だからこそ教師は学び続けるべきなのです。
もちろん、やることを増やすだけでは身体を壊すことになるでしょう。
スクラップアンドビルド
学校現場でよく言われることですが、「学校はビルドアンドビルドばかり。スクラップアンドビルドをしなければならない。」ということです。
つまり、積み上げてばかりなのでやることは一向に減らずむしろ増えていくばかり。それでは日々業務の多さに困窮しても当然の結果です。
ですから、自分の管轄下に置いては「スクラップアンドビルド」をしていくのです。
スクラップできるものなんてないだろう・・・
筆者自身も学校を異動する前はそう思っていました。
講師時代を含め新任当初は毎日学校が閉まるまで、場合によっては日が変わるまで学校内で仕事をしていました。
転勤してからも、やれ子どもの問題行動が、やれ保護者対応が、と遅くなっていました。結局遅くなるのは◯◯のせい、と自分に言い訳していただけなんですけどね。
しかし、次の転勤で大きく環境が変わると、そのスタイルも大きく変わりました。
きっかけは周囲の教員です。
周囲の職員がほぼ定時で退勤していくので、自分もそうしなければならないと、強迫観念がありました笑
しかし、そのときに初めて今までの以上さに気づくようになり、実際仕事が多少残っていても学校を出ていました。
そうこうするうちに、いつの間にか作業速度は上がり、無駄な業務は減り、日々がより効率化されていきました。
この時にどうやって「定時退勤するか」に真剣に向き合ったことが大きいと思います。
真剣に向き合えば、常に意識し、また付随する知識や方法を自ら得ようとしますから。
参考までに、当時読んだ書籍を紹介しておきます。
これらの書籍を踏まえて、私の中で効率化した一例を紹介します。
たくさんのプリント作り、ていねいな教材作り、会議のための過剰な準備と会議中の議論による長時間化、ゆっくり情報交換、後回しにしてきたていねいすぎる丸つけ・成績
⬇️
余分なプリントの印刷、時間をかけすぎる教材作り、時間だけ長い大小の会議・打ち合わせ、お菓子休憩だべりタイム、非効率な丸つけや成績…これらの削除
つまり、計画的な最低限のプリント印刷、効率的な教材研究・教材作り(※ただし、これはある程度の経験値が必要)、採点・成績の効率化及び短時間化をしました。また、無駄なおしゃべりをなくし、会議もできるだけ短時間になるよう自分では工夫していきました。
結局なんでもかんでもやりすぎていただけだったのかもしれません。今思えばそのほとんどが意味はあるかもしれないけれど、とても薄くて効果的・効率的ではないことだと感じます。
その後は見事に削ぎ落とされ、定時あるいは残業時間も1時間以内で日々の業務を終えています。
毎日のようにやっていることは、思っている以上に無駄だったのかもしれないね
本当に意味のあるものをビルドするために、意味のないもの、意味の薄いものは「スクラップ」しましょう。
業務を精選して取捨選択し、効率化を図って自分をより高めるために時間を投下しましょう!
ビルドすべきことは
もちろん単純に毎日の授業を繰り返すだけでも経験が蓄積され、学びはあります。
しかしそれ以上に、しっかりとした教材研究、理論の構築などの背景があればさらに授業が上達していくのは間違いないです。
周囲がしないからこそ自ら学んで、となりの先生との差をつけちゃって下さい。あなたのその学びが、授業にかける時間や経験が大きな価値を生みます。
実際、社会人の学習時間は1日平均6分なんてデータ結果もありますからね。
児童・生徒に学びを促す我々教師がその程度ではさすがに示しがつきませんしね。
教職に就いてからも学びを積み重ね、結果、授業がうまくなれば、児童・生徒らからも信頼され、保護者にも喜ばれます。
授業がうまくて面白い先生…あこがれますね!
とはいえ、何を学べばいいかわからない、という方もいらっしゃるかもしれません。
手っ取り早いは書籍を読みましょう。自分の興味のある分野、知りたいこと、教育について、などなど。
せっかくの機会ですので、いくつか参考にされたい教育書を紹介しておきますね。
土居正博先生の書籍です。国語に関する書籍を出版されていますが、この本を読めば今までの漢字に関する指導がいかに的を得ていなかったかが痛感させられます。そして、提案されている指導法には目から鱗なものばかり。教職員向けではありますが、保護者の方が読んで、我が子の漢字指導の実態と比べるのも一案かもしれません。
この書籍の方法を参考に、自分なりにアレンジし、今では漢字が得意な子ども達に育っています。
言わずと知れた、元筑波大学付属小学校副校長であり、日本の算数、そして日本の教育を引っ張るその人の最新の書籍ですね。とりあえず田中先生の本は全教職員必読の書ばかりです。この書籍は授業の中で子どもの「困り方」にどう寄り添っていくか、非常にわかりやすく書かれています。子どもの立場に立つ、子どものことを考える、ということを一番にやってきた方なので、その説得力はすごいものがあります。
少し前の書籍になりますが、筑波大学付属小学校の先生方の実践や考えをそれぞれの教科ごとに垣間見れる書籍。より具体に、より詳細に教科・教材や単元ごとについてはまたそれぞれの書をお求めいただければ良いと思うが、自分にあった先生を見つけるには一つの指標になるかも。いやー、、、どの先生もホント素晴らしいです。
森川先生は教科教育のみならず、教師としての仕事そのものについても多くの書籍を出されています。ブラックと言われ、働き方改革待った無しの今の状況になる数年前から、授業づくり・学級づくり・仕事の仕方などに言及されています。また、授業においても、ノートや会話など細部にわたっても広く見識を持たれていますので、是非とも参考になさってください。
心構え②:教師が笑顔でいることで子どもの心を解放しよう
職場でちょっと周囲を見渡してみてください。
思ったよりしかめっ面な先生っていませんか?あるいは誰かに厳しい言葉を投げかけていたり、場合によっては怒っていたり。。。
児童・生徒に笑顔で接することはとても重要なのです。
自分がもし児童・生徒側の立場だったらこんな先生嫌じゃないですか?
というか、自分が教師の立場になると、子どもの頃に感じてた感性が失われているという・・・
心に余裕がない時は、きっとこんな嫌な教師をしていたんだろうな、と自己反省中…
そんな嫌な先生よりも
こんな先生だと安心するし、子どもたちは自分をしっかり出せそうな気がしますよね。
先生の笑顔は子どもの心を解放するのです。
一方、厳しく叱らないとけない場面では、しっかり叱る必要もあります。度を越してはいけませんが。
人は楽しいから笑うのか、それとも笑うから楽しいのか。目の前の現実になかなか笑えないこともたくさんありますが、それでも基本は笑顔でいること。
はじめは笑うから楽しい(楽しくない時もある)でいいかと思います。でも、授業が変わり、児童・生徒の反応が変わり、関係性が変わればきっと、楽しいから笑う になっていきます。
私自身も、笑顔でいることを心に留めて実践することで、日々楽しく仕事をしています。
笑顔は自分も周囲も楽しくなるバロメーターです
心構え③:教師が失敗を認めることは信頼を得ることにつながる
経験を重ねれば重ねるほど、立場が上がれば上がるほど、この「失敗を認める」は難しい傾向があります。
誰だって、失敗はしたくないし、またそれを責められたくはないものです。
しかし、失敗=ダメなこと、はずかしいこと なんでしょうか?
私たち教師は、授業中にどんどん手を挙げるように促していませんか?「失敗してもいいよー」って言っていませんか?
誰にだって失敗はあるものです。でもその失敗を認めるからこそ、周囲から信頼を得られます。
進んで失敗する必要はありませんが、もしも失敗してしまった時には、プライドが許さないと言わず、一度、素直に認めたり謝ったりしてはいかがでしょうか?
みんな案外すんなり受け入れてくれるものです。
同僚の先生達も、子ども達も、それは同じです。
だってみんな人間ですし、みんな失敗するんですもん。
素直に認める態度・心が、より良い信頼関係を築き上げるのですね。
失敗したって別にいいんです。次につなげて、前向きに!
まとめ
教師の仕事で大切な3つの心構えを紹介しました。
心構えを思い出そう
日々、目の前の忙しさや大変さにとてもじゃない、と感じながら仕事に励んでいるとは思いますが、ぜひ少し立ち止まって振り返り、心に留めおきください。
よりよい教師生活を送るためにも、一歩前に進み、共にがんばりましょう!
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