

#教師のバトン の書き込みでもやはり感じたことですが、多くの教員はその仕事量の多さを問題点にあげています。
多岐にわたる仕事に面食らい、一時呆然としながらも、児童・生徒や同僚教員に迷惑がかかるからと投げ出さずに食らいつき、疲弊し、定時を過ぎてもまだまだ終わらない。
だんだんと体が残業ありきに慣れてしまい、いつまでも当たり前のように仕事をしてしまう。
多くでそんな場面が見受けられるようです。
もちろん、私自身も大いに当てはまる部分がありました。

つい2、3年前までは20時、21時まで仕事するのは当たり前、7、8年前に遡ればさらに土日出勤も当たり前
でした。
今では土日に自宅で教材研究をする時間を確保することはあるものの、平日の勤務日において定時とは言いませんが18時くらいまでには毎日退勤できるようになっています。
土日は自己投資の時間(教師であっても誰であっても、学び続けるべき!)でもあるので、平日は定時で上がれるようになりたい、と思っています。
そんな私がいかにして勤務時間を短縮できたのか、少しずつ手繰っていきたいと思います。
放課後の勤務短縮につながった要因 その1 環境の変化
のっけから身も蓋もないのですが、勤務校が変わったことです。
外的要因ですいません。環境の変化は大きな要因です。
遅くまで多くの先生が残業している環境から、ほとんどの先生が定時に退勤する環境にガラリと変わりました。
初めは戸惑いの連続でした。

・どうやって定時までに仕事を終われせるのか、終わるわけない!
・他の皆さんの仕事の仕方は?
・これで合っているのか?聞くに聞けない…もういない!
などなど、ひたすらプチパニックでしたw
でもそれも慣れてくるもので、さすがヒトも生物。環境に適応するもので、だんだんと早く退勤するための手法やマインドが身についていったのです。
周囲の先生たちが皆遅い退勤の学校では、この外的要因は作用しにくいかもしれません。
その場合は、自らが要因になれるよう類まれな努力を要すると思います。
また、各校1人や2人くらいは早く退勤されている先生もいらっしゃるかと思います。
ひたすらさぼっている、では参考にならないかもしれませんがw
しかし、早く仕事を終わらせようとする手法やマインドのヒントは隠されているかもしれません。
何事もすべてを否定せずに、変わるチャンスとして取り入れ可能なものはどんどん取り入れ、自らに良い変化をもたらしましょう。
放課後の勤務短縮につながった要因 その2 マインドの転換

外的要因ではありますが、職場環境が変わったことで半ば強制的に退勤せざるを得ない状況が作り出されたわけで、そうなってしまえば人間はそれに適応しようとします。
つまり、仕事がはやくなる思考に切り替わったのです。マインドの転換ですね。
「早く仕事を終わらせるためにどうするか?」が様々な場面の中で頭をよぎるようになりました。
もちろん、一足飛びに変化したわけではありませんが、少しずつ、徐々に、といった感じです。
当初は、「そうは言っても◯◯は子どものためにやってることだし、△△は絶対に必要でしょう…」などと、固定観念がありました。
具体的には、1問1問丁寧に丸付けをして、場合によっては花マルをつけたり、さらには枝や葉をつけて蝶を飛ばすなどであったり、ノートを回収して一人一人にコメントを書いてあげたり、とかです。
マインドが少しずつ転換する中、葛藤を繰り返し、「本当に必要なのか?」を自らに問うようになっていきました。
何より、早く退勤されている先生のマインドや方法を近くで見る機会が増えたことが一番の原因かもしれません。
(やはり、周囲に早く帰るヒトがいないとその原因を学べる機会も皆無ですからね)
放課後の勤務短縮につながった要因 その3 具体的手法 ノートの扱い

ノートは丁寧に見て評価してあげれば、その子のモチベーションも上がりますし、苦手を洗い出すこともできます。
コメントや花マル(枝葉付き)などは小学生は特にとても喜ぶでしょう。
でもここで、それが費用対効果…つまり、かける時間に対して大きな成果につながっているかの視点を改めて考えます。
コメントは一人につけると全員につけなければなりません。
マルやハンコだけなら30人学級のノートをしっかり見ても15分もあれば十分できます。10分で終わらすこともできるでしょう。
しかしコメントをつけていると少なくとも30分はかかるのではないでしょうか。場合によっては、ノートを回収しておいて、放課後に1時間かけてコメントを書いていた、なんてこともありました。
放課後に残り、自分の時間を使って子どもを伸ばす。
とっても美談に聞こえますが、結果、残業が増え、日を追うごとに疲労がたまり、教材研究も間に合わなくなって日々の授業の質に影響してしまう…そんなことが繰り返されます。
そうなってしまっては、本当に児童・生徒のためになっているのでしょうか?
もう、思い切って花マルをやめましょう!もちろん枝や葉も!1秒2秒の差も、チリも積もればなんとやら、です。
丁寧なコメントをやめましょう!代わりにA・B・Cなどで評価しましょう!わかりやすくて的確で、なによりはやいです。
あるいは”全員”の固定観念&タブーを、思考転換しましょう!
「コメントは一人につけると全員につけなければなりません」は固定観念だったのではないのか?そう思うようになりました。
なぜ、”全員”に書かないといけないのですか?差を作ってはいけないから?コメントを書かないと差別になるから?
子どもによってはノートの書き方も、その量もまちまちで、一所懸命に書く子もいれば、乱雑に書く子も、ほとんど書かない子もいます。
乱雑や適当に書いてしまう子にはどうやってコメントしようかと頭を悩ませたりしませんか?
そこに時間をかけることが、すべての子にとってモチベーションをあげるベストの方法なのでしょうか?
固定観念を捨てましょう!タブーを犯し(?)ましょう!コメントは思いついて、書きたい子だけ書けばいいじゃないですか。
先生だって人間です。もちろん好き嫌いで言っているのではなく、書きたくなったら書けばいいのでは?
丁寧なノート、たくさんの書き込みにはそのがんばりを伝えたくもなりますよね?
だから、コメントを書くならその子だけでいいんじゃないですか?
それが果たして差別ですか?
コメントがないことに気づいた子がいたとして、コメントが欲しいと感じたら、その子はなぜ自分はコメントがなくて他にコメントがある子がいるのだろうと考えるでしょう。
コメントが欲しいなら、コメントがもらえるように自らを改善するかもしれません。
あるいは、コメントなんていらない、と何も変わらないかもしれません。
もしかしたら、そもそもコメントなんて欲しいと思っていなかったのかも。
だとしたら、やはり、”全員”にコメントを書くことは決して”全員”にとって必要な作業とは言えないですよね?
- 「全員にコメント」の固定観念を捨てましょう
- コメントは書きたいことだけ
- 花マルもやめてみよう
- かわりにA・B・Cなどで評価してみよう
まとめ
今回は教師の定時退勤のための生産性向上①としました。
- 環境が変わればチャンス!変わらないなら、自分が変える側に
- マインドを切り替えて、固定観念を疑う…むしろ捨てる!
- ノートチェック生産性向上
- 花マルをやめる。代わりにA・B・C評価
- 「全員コメント」をやめる。代わりに書きたいことだけ書く
- 本当の意味での全員のために、時間を使いましょう
また、②③…と具体策・具体例をあげていきたいと思います。
実際に必ずしも定時退勤とはいかないかもしれませんが、勤務時間短縮には大きく繋がります。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。
今よりも一歩でも前に進むために、共にがんばりましょう!
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